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【那位人氣聲優朗讀的名著】小野大輔×人間失格(17/18)

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書名和作者的名字也需要聽寫。


ジアール

うわごと

まこと

いま

愚かな

ひとり

斷じて

たいてい

もの


書寫方式參考:【聽寫規範】日語聽寫酷聽寫規範(2013年5月版)


あらすじ

物心がついたときから自分以外の人間に恐怖し、他人の望むように振る舞う、他人本位な主人公、大庭葉蔵。成長して上京した彼は、友人の畫學生堀木に教えられた左翼(さよく)思想と淫売婦に溺れていく。銀座の女給と心中を図ったものの、自分だけが助かった葉蔵は、やがてたばこ屋の娘ヨシ子と內縁関係になる。しかし、ヨシ子の浮気現場を見たのをきっかけに麻薬中毒に陥り、ついには友人たちによって脳病院に入れられてしまう。家族からも見放され、廃人同様の自分に自ら人間失格の烙印(らくいん)を押すのだった。

解説

タイトルのインパクトが強烈。自由であるがゆえに不安もある現代の若いものにとっても、この四文字で表される絶望感は心に屆くものがあるだろう。禪、儒教(じゅきょう)、武士道のように自分で自分を作る精神的財産が継承されなくなってしまった昨今(さっこん)、アイデンティティは他人の目を意識したものとなりがちだ。主人公に武士道の精神があったなら「人間失格」とは思わないだろう。主人公は太宰そのものではないが、かなり太宰的なキャラクターが入っている。そういう意味では、命がけの文學と言える。

女のいないところへ行くという、あのジアールを飲んだ時の自分の愚かなうわごとが、まことに奇妙に実現せられたわけでした。その病棟には、男の狂人ばかりで、看護人も男でしたし、女はひとりもいませんでした。
いまはもう自分は、罪人どころではなく、狂人でした。いいえ、斷じて自分は狂ってなどいなかったのです。一瞬間といえども、狂ったことはないんです。けれども、ああ、狂人は、たいてい自分のことをそう言うものだそうです。つまり、この病院に入れられた者は気違い、入れられなかった者は、ノーマルということになるようです。
神に問う。無抵抗は罪なりや?

> 燁伊 譯 
我當初服下安眠藥被救醒後曾說“要去一個沒有女人的地方”,這句愚蠢的囈語竟以如此奇妙的方式成真。住在這棟病房的精神病患者全是男性,連護士也是男性,沒有一個女人。
如今的我連罪人都稱不上,我是一個瘋子。不,我絕沒有瘋。哪怕是一瞬間,我也沒有瘋過。可是,唉,哪個瘋子會說自己是瘋子的?可以說,被關進這座醫院的人都是瘋子,在醫院外的,則都是正常人。
我向神發問:“不反抗何罪之有?”
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> 陸求實 譯 
“到沒有女人的地方去”,我在服用巴比妥後說出來的愚癡的囈語竟然奇妙地變成了現實。這棟病房裏全都是男性精神病患者,連看護也是男的,沒有一個女人。
如今我非但是一個罪人,還成了一個瘋子。不,我絕對沒有發瘋!即使是瞬間片刻,我也不曾瘋過。但是,聽說所有瘋子都會這樣說自己的。換句話說,凡是被關進這所醫院的人全是瘋子,而沒被關進來的則是正常人。
我問神明:難道不抵抗也是罪過嗎?

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