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【那位人氣聲優朗讀的名著】 田中理恵×春琴抄(1/3)

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書名和作者的名字也需要聽寫。


忽略標點吧,原文中就幾乎沒有標點


谷崎潤一郎

雲う

お師匠様

曲者

睡る(ねむ・る)

返す返す

毎夜(まいよ)

惹き起す

罰が當たる

何卒

御霊様

拝む

効(かい)がある

有難(ありがた)

このとおり

両眼

定めし

〜ったのでござりましょう


書寫方式參考:【聽寫規範】日語聽寫酷聽寫規範(2013年5月版)


あらすじ

大阪道修町(どしょうまち)の薬種商の次女、わがままで美貌の春琴は九歳で失明、音曲(おんぎょく)を學び始める。彼女の身の回りの世話をしていた丁稚(でっち)の佐助も春琴の弟子となる。春琴は二十歳で三味線奏者として獨立、佐助も一番弟子兼世話係として一緒に暮らし始める。ある夜、何者かが家に忍び入り、春琴の顔に熱湯を浴びせ、ひどい火傷を負わせる。犯人は元弟子の利太郎かと思われたが、結局わからなかった。そして、醜い顔を佐助に見られたくないという春琴の思いを察した佐助は、自らの眼を針で刺し、盲人(もうじん)となる。

解説

元祖(がんそ)ツンデレともいうべき春琴。しかもそのツンぶりが悽(すさ)まじい。わがままで超傲慢、すぐ他人のせいにするし、しまいには三味線のバチで毆ったりする。しかし凜としていて気品がある。こういう高貴な傲慢に谷崎は限りない憧れを持っていた。春琴と佐助は、ツンの中に二人にしかわからないデレ狀態がある関係。そのゆがみ具合がガッチリとはまってしまい、お互いに取り替えがきかなくなっている。それはまるで鍵と鍵穴のようだ。春琴の不幸な事件は互いを唯一無二の相手とする関係を加速させた。

春琴抄 谷崎潤一郎
佐助痛くはなかったかと春琴が雲ったいいえ痛いことはござりませなんだお師匠様の大難に比べましたらこれしきのことがなんでござりましょうあの晩曲者が忍び入り辛き目をおさせ申したのを知らずに睡っておりましたのは返す返すも私の不調法毎夜お次の間に寢させていただくのはこういう時の用心でござりますのにこのような大事を惹き起しお師匠様を苦しめて自分が無事でおりましてはなんとしても心が済まず罰が當たってくれたらよいと存じまして何卒私にも災難をお授けくださりませこうしていては申し訳の道が立ちませぬと御霊様に祈願をかけ朝夕拝んでおりました効があって有難や望みが葉い今朝起きましたらこのとおり両眼が潰れておりました定めし神様も私の志を憐れみ願いを聞き屆けて下すったのでござりましょう

鄭民欽 譯
“佐助,你不痛嗎?”春琴問。
“不,不痛。與師傅所蒙受的大災大難相比,這算得了什麼!那天夜裏,歹徒潛入,讓師傅遭此苦難,我卻睡着了,毫無察覺。這實在是我的過失。您每天晚上都讓我睡在您的隔壁房間,就是爲了防備出事。然而,發生瞭如此大事,讓師傅身受巨創,而我卻安然無恙,這着實讓我於心不安,希望自己也遭受報應。於是我向神靈祈求:’快賜予我災難吧!如此下去,我實在無法謝罪!’我朝夕磕拜懇求,精誠奏效,終於如願以償。今天早晨一起來,雙目就失明瞭。一定是神靈憐憫我的真誠意願,答應了我的祈求。

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