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【那位人氣聲優朗讀的名著】小野大輔×人間失格(9/18)

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書名和作者的名字也需要聽寫。


おかげで

描く

絵描き

ケチ

しかたがない


書寫方式參考:【聽寫規範】日語聽寫酷聽寫規範(2013年5月版)


あらすじ

物心がついたときから自分以外の人間に恐怖し、他人の望むように振る舞う、他人本位な主人公、大庭葉蔵。成長して上京した彼は、友人の畫學生堀木に教えられた左翼(さよく)思想と淫売婦に溺れていく。銀座の女給と心中を図ったものの、自分だけが助かった葉蔵は、やがてたばこ屋の娘ヨシ子と內縁関係になる。しかし、ヨシ子の浮気現場を見たのをきっかけに麻薬中毒に陥り、ついには友人たちによって脳病院に入れられてしまう。家族からも見放され、廃人同様の自分に自ら人間失格の烙印(らくいん)を押すのだった。

解説

タイトルのインパクトが強烈。自由であるがゆえに不安もある現代の若いものにとっても、この四文字で表される絶望感は心に屆くものがあるだろう。禪、儒教(じゅきょう)、武士道のように自分で自分を作る精神的財産が継承されなくなってしまった昨今(さっこん)、アイデンティティは他人の目を意識したものとなりがちだ。主人公に武士道の精神があったなら「人間失格」とは思わないだろう。主人公は太宰そのものではないが、かなり太宰的なキャラクターが入っている。そういう意味では、命がけの文學と言える。

「お酒は、いけません」
「そうでしょう? 僕はね、あの薬を使うようになってから、お酒は1滴も飲まなかった。おかげで、體の調子が、とてもいいんだ。僕だって、いつまでも、下手くそな漫畫などを描いているつもりはない、これから、酒を止めて、體を治して、勉強して、きっと偉い絵畫きになって見せる。今が大事なところなんだ。だからさ、ね、お願い。キスしてあげようか」
奧さんは笑い出し、
「困るわねえ。中毒になっても知りませんよ」
コトコトと鬆葉杖の音をさせて、その薬品を棚から取り出し、
「1箱は、あげられませんよ。すぐ使ってしまうのだもの。半分ね」
「ケチだなあ、まあ、しかたがないや」

> 燁伊 譯 
“酒是絕對不行的。”
“對吧?自從用了那種藥,我滴酒未沾。多虧了它,我的身體狀況也一直很好。我也不想一直畫質量粗糙的漫畫,我打算把酒戒掉,養好身體,多多學習,一定成爲一名了不起的畫家給您看。現在正是關鍵時刻,所以,拜託您了。我吻您一下吧!”
老闆娘笑了起來:“你可真是讓我爲難。中毒了我可不管哦。”她“嗵嗵”地拄着柺杖,從櫃子裏拿出藥,“不能給你一整盒,你很快會用光的,給你一半吧。”
“真小氣啊……唉,沒辦法啦!”
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> 陸求實 譯
“酒可不行。”
“所以說嘛!自打我用了那種藥,就一直滴酒未沾啊。多虧了它,我現在身體狀況好得不得了哩。我可不想自己永遠只能畫那些下三流的漫畫。從今往後,我一定徹底把酒戒了,調養好身體,發奮鑽研,一定要成爲一個偉大的畫家!眼下正是最關鍵的時刻,所以拜託你,當我求你啦。讓我吻你一下吧!”
老闆娘撲哧笑了起來:
“你真讓我爲難。要是真上了癮,我可不管哦。”
她“咚咚咚”地撐着柺杖,從藥品架上取下那藥,說道:
“不能給你一整盒,你會馬上用完的。給你一半吧。”
“真小氣。算了,就一半吧。”

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