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【那位人氣聲優朗讀的名著】 小野大輔×人間失格(2/18)

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書名和作者的名字也需要聽寫。


見張る

駈け寄る

ぽろぽろ


書寫方式參考:【聽寫規範】日語聽寫酷聽寫規範(2013年5月版)


あらすじ

物心がついたときから自分以外の人間に恐怖し、他人の望むように振る舞う、他人本位な主人公、大庭葉蔵。成長して上京した彼は、友人の畫學生堀木に教えられた左翼(さよく)思想と淫売婦に溺れていく。銀座の女給と心中を図ったものの、自分だけが助かった葉蔵は、やがてたばこ屋の娘ヨシ子と內縁関係になる。しかし、ヨシ子の浮気現場を見たのをきっかけに麻薬中毒に陥り、ついには友人たちによって脳病院に入れられてしまう。家族からも見放され、廃人同様の自分に自ら人間失格の烙印(らくいん)を押すのだった。

解説

タイトルのインパクトが強烈。自由であるがゆえに不安もある現代の若いものにとっても、この四文字で表される絶望感は心に屆くものがあるだろう。禪、儒教(じゅきょう)、武士道のように自分で自分を作る精神的財産が継承されなくなってしまった昨今(さっこん)、アイデンティティは他人の目を意識したものとなりがちだ。主人公に武士道の精神があったなら「人間失格」とは思わないだろう。主人公は太宰そのものではないが、かなり太宰的なキャラクターが入っている。そういう意味では、命がけの文學と言える。

自分は立って、とりあえず何か適當な薬をと思い、近くの薬屋に入って、そこの奧さんと顔を見合せ、瞬間、奧さんは、フラッシュを浴びたみたいに首をあげ目を見張り、棒立ちになりました。しかし、その見張った目には、驚愕の色も嫌悪の色もなく、ほとんど救いを求めるような、慕うような色が表れているのでした。ああ、この人も、きっと不幸な人なのだ、不幸な人は、人の不幸にも敏感なものなのだから、と思った時、ふと、その奧さんが鬆葉杖をついて危かしく立っているのに気がつきました。駈け寄りたい思いを抑えて、なおもその奧さんと顔を見合せているうちに涙が出てきました。すると、奧さんの大きい目からも、涙がぽろぽろと溢れて出ました。

我站在路邊,思索着先找點藥治病再說,便走進附近的藥店。與老闆娘相視的瞬間,她像是受到閃光燈照射般,瞪大眼睛,呆呆地站立。她睜大的眼裏,透出的並非是驚愕或是厭惡,而是一種尋求某種救贖的傾慕之情。這位老闆娘一定也是不幸之人,不幸之人自能敏感地覺察他人的不幸。我正這樣想,突然注意到老闆娘竟是拄着柺杖,顫巍巍地站着。我剋制住想跑到她面前的衝動,卻還是在她面面相覷時落了淚。緊接着,老闆娘也簌簌落淚。

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