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【那位人氣聲優朗讀的名著】 石田彰×こころ(2/2)

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ing-bottom: 66.56%;">【那位人氣聲優朗讀的名著】 石田彰×こころ(2/2)


暗に

待ち伏せ

たとい

騙し打ち

構う

お前

私語く(ささや・く)

我(われ)

おそらく

窘める

餘りに

付け込む


書寫方式參考:【聽寫規範】日語聽寫酷聽寫規範(2013年5月版)

あらすじ

鎌倉で出會った私と先生。先生は仕事をするでもなく、時々誰かの墓參りに行く以外は美しい奧さんとひっそり暮らしている。ある日、先生からの遺書が屆く。先生は學生時代、自分の下宿(げしゅく)に親友のKを同居させる。まもなくKから、下宿先のお嬢さんへの戀心を打ち明けられる。戀に気をとられるKを責める一方で、Kを出し抜いてお嬢さんとの婚約を決めてしまう。それを知ったKは恨み言の一つもなく自殺。先生は妻に真実を打ち明けられずに、自分を責めながら「死んだように」生きてきたのだった。

解説

當時の社會では書生が多く、「師と仰ぐ人物を見つけて自分を高めたい」といった、向上心を軸(じく)とする風潮があった。それが前提になっているので、朗読部分の先生の言葉はKに深く刺さったに違いない。そしてもうひとつ、武士道の精神がまだ殘っているこの時代、裏切りや卑怯な行いは現代と比べ物にならないくらい「恥ずべきこと」とされた。向上心がKを、裏切りが先生を死へ追い詰めた。そんな「こころ」は、人間の弱さを見つめ直すという意味でも、日本人になじみの深い作品。また、友人の名前をイニシャルの「K」で表したことは當時では斬新な手法。獨特な響きがあり、読者の脳裏に深く刻まれる。これが「近藤」や「木村」だったら雰囲気がぶち壊しになってしまっただろう。

私はKと並んで足を運ばせながら、彼の口を出る次の言葉を腹の中で暗に待ち受けました。あるいは待ち伏せと言ったほうがまだ適當かもしれません。その時の私はたといKを騙し打ちにしても構わないくらいに思っていたのです。しかし私にも教育相當の良心はありますから、もし誰か私の傍へ來て、お前は卑怯だと一言私語いてくれるものがあったなら、私はその瞬間に、はっと我に立ち帰ったかもしれません。もしKがその人であったなら、私はおそらく彼の前に赤面したでしょう。ただKは私を窘めるには餘りに正直でした。餘りに単純でした。餘りに人格が善良だったのです。目のくらんだ私は、そこに敬意を払うことを忘れて、かえってそこに付け込んだのです。そこを利用して彼を打ち倒そうとしたのです。

林少華 譯
我一邊和K並肩行走,一邊暗暗等待——也許說伏擊更爲恰當——他下一句話出口。當時的我,即或說謀害K也不爲過分。但我也有與所受教育相應的良心,假如有人來我身旁罵我一句“卑鄙”,我很可能幡然醒悟。倘若其人即是K,我恐怕在他面前滿臉通紅。問題是K不會責怪我,因爲他太正直了,太單純了,太善良了。而鬼迷心竅的我根本顧不上對此致以敬意,反而落井下石,急於趁機擊敗對方。

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