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2017笹川杯作文大賽優秀獎作品賞析:「私と日本」

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優秀獎

2017笹川杯作文大賽優秀獎作品賞析:「私と日本」

「私と日本」

王曉靈(福州外語外貿學院)

今、テーブルの上に一枚の寫真を置いてある。その寫真に映っているのは自分や友だちなどの人物でもなく、かわいい動物でもない。その寫真は燃えるように真っ赤な紅葉が映った風景で、私の燃えるように熱い思い出を象徴している。

今年の夏休み、私は日本へインターンシップに行った。小さい頃から日本のアニメが好きで、日本にも興味を持つようになった。このチャンスはずっと日本に行きたいと思っていた私にとって、まるで夢みたいなことだ。なのに、本當に行くことになると、「日本での生活は慣れるかな?人と話すのが苦手な私は日本人の同僚と仲良くなれるかな?日本人の友達ができるかな?」といろいろ心配事があった。しかし、そんなことで悩む自分は取り越し苦労だったと後から分かった。日本に行ってから、生活習慣は中國とあまり変わらないため、すぐに慣れた。それに、周りも優しい人ばかりだと感じた。

ある日、仕事が忙しくお晝の時間を過ぎてしまい、ご飯を食べられなかった私は青い楓の下にあるベンチに座っていて、ため息をついた。その時、送迎バスの運転手さんが近づいてきて、私の隣に座って、一つのドーナツをくれた。「先週來たばかりの中國人研修生だべ?こんな時間にゃもう晝飯ねえぞ。これ、食えや。」親切そうに見える運転手さんなので、「はい。ありがとうございます。」と私は遠慮なく受け取った。「俺、中國に行ったことがあるよ。桂林っていうことろ!食い物もうまかったし、景色もすげぇー綺麗だったべ。」と懐かしそうに話しかけてくれた。中國の話しなので、つい絶え間なく話を続けていたが、運転手さんは全然嫌がらないばかりか、私が話せば話すほど、興味津々に聴いてくれた。その時、中國に深い興味を持っている日本人も多くいるだろうなと私は思った。

私の上司もその一人であろう。「僕、中國に行きたい。行って、ニュースや新聞に載っていない本當の中國をこの身で感じて、この目で見たい。」とそう言ってくれた言葉は真実に違いないだろう。彼はいつも丁寧に仕事のことを教えてくれて、私がミスを犯しても、怒らずにちゃんとその理由を説明してくれた。しかし、殘念ながら、人事異動で離れてしまった。上司にずっと言いたい言葉がありながらも、最後まで言うチャンスがなかった。「いつもありがとうございます。おかげさまで、最初に怖いと思っていた仕事も、最初に全然わからなかった仕事もだんだん慣れてきました。もし中國にいらっしゃったら、ご案內します。」と。

最も印象深い人は私より2つ年下で、初めて來日して心細い私が會社に着いた時に、最初に微笑んでくれた可愛い先輩だ。よく「これ、中國語で何て言うの?」とか「ねぇ。昨日テレビで見たんだけど、【醉蝦】っていう中華料理、すごく美味しそう!」とか私にわくわくしながら話しかけてくれた。ある日、お菓子の話をしている時に、私は思わず「カヌレ、食べたい。」と言った。この町には売ってないと知っているから、ただ言っただけだった。思ってもみなかったことに、先輩が休みの時、わざわざ一時間もかかる高速バスに乗って、札幌まで行って、カヌレを買ってきてくれた。「せっかく日本に來ているのだから、美味しいものいっぱい食べてね。」と言ってくれた時、胸がジーンときた。何の意図もなく喋った些細なことを気にしてくれた人は多分親以外いないだろうと思ったからだ。帰國する前の日、「會社の楓はいつ赤くなるの?ここに着いた時、青い楓を見て、思ったんだ。きっと私が帰る時、赤くなるだろうって。だけど殘念ながらまだまだだね。」と先輩に言った。先輩は何も言わずに、青い楓をじっと見ていた。彼女の目からこぼれたキラッと光る涙は今でも忘れられない。

帰國する時、「日本に來て本當に良かった。みんなに出會えて本當に良かった。」と言って、お世話になったスタッフ全員と別れを告げた。違った國の人の間もこんなにも深い感情があるということにびっくりした。日本に行く前の私は、日本という國のことについての認識が曖昧だった。日本に行ってはじめて、それは街が綺麗で、あらゆるものが精巧な國と実感し、その國民が親切で、優しい人々だと認識した。

帰國して約一か月が過ぎた。先輩はウイチャットで紅葉の寫真を送ってくれた。燃える火のような色は私が日本にいる三か月間の思い出を彩っている。この寫真を見ていたら、私の思いが青い楓の下に戻るような気がした。

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